過去を借りることがあっても、未来を借りることはしないでね
――エリスニス・スランシア(第3代首相・特殊作戦軍司令長官)
スレフィエ国
Slefhie mels sfhens
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| 国の標語:廃墟からの芽吹き | |
| 国歌:スレフィの歌 | |
| 公用語 | スレフィスレメン語 メロー語 エルミア語 |
| 首 都 | ヘイユム |
| 最大の都市 | スフレヘンス |
| 政 府 | スレフィ内閣 |
| 国家元首の称号 | 首相 長老 |
| 政治体制 | 立憲長老制 |
| 人 口 | 93億6000万個体 |
| 主な宗教 | イシュメニ崇拝 |
| 通 貨 | ルンス(Lyns) |
| 建国年 | |
| 加盟年 | |
| 領 有 | |
| エンス・レミエゼンス星系 (首都星系) | スレミス |
| フエズニス星系 | エズムース |
| ブレゼンセンス星系 | ブイズニム |
| 領有星系数 | 11 |
スレフィエ国(スレフィスレメン語:Slefhie mels sfhens)はラヴェルト宙域の民主主義国家である。スレフィエはその人口の大半がスレフィ(Slefhi)と呼ばれる植物種族で構成されており、自然に関する事象を重要視している。
種族
詳細についてはスレフィエ国の種族を参照
スレフィエ国の固有種族は植物種族スレフィである。スレフィはイシュメニやブレゼンスなど、種ごとに外見の違いが大きく、またそれぞれの種ごとに品種(亜種)が存在する。
スレフィは元々惑星スレミスに居住していた、彼らの言葉で「主人」と呼ばれるヒューマノイド種族のペットとして生み出され、愛玩目的で飼育されたり、また簡単な仕事を任せることもあったりした。スレフィには未知の進歩的キメラ技術が用いられており、ベースとなる植物に何らかの動物遺伝子を組み込んで創造されたと推測されている。しかし、ベースとなった植物や動物は既に絶滅したと考えられており、スレフィの起源についての研究は難航している。様々な種や品種が創造され、現在では7つの種、6つの植物としての種、数十の品種が存在する。
スレフィの最大の特徴は栄養学的な生存能力の高さである。身体能力はあまり高くないが、水と無機養分と光合成が可能な環境があれば充分生存が可能である。また、放射線耐性が非常に高い。
政治
ドロストス式民主主義を参考にスレフィエ独自の文化や習俗に合わせた立憲長老制という政治システムを採用している。
現行のスレフィエ15月憲法にはイシュメニ種の長老の存在とその権力の制限が明記されている。
長老はイシュメニ種長老会の長であり、長老会の合議によって選出される。任期はないが、概ね10~20年で交代する。憲法には長老よりもスレフィ内閣が優位であると明記されており、長老は輔弼の性格が強い。スレフィ内閣の長はスレフィエ国の政府首班たる首相である。内閣を構成する閣僚への人事権と軍隊の識見を有し、ヘイユム議会の解散権を持つ。不信任や弾劾を受けた場合は解散権が凍結される。
木陰機関
木陰機関はスレフィエ政府の情報機関である。
惑星スレミスの密林のどこかに本拠地があるとされ、その場所は明らかになっていない。噂によれば、「密林の巨木をくり抜いたトンネルが地下通路や洞窟と結びついて迷路状のネットワークを構成している」とされ、「入り込めば迷子になるだけでなく、関係者に拘束されてしまうらしい」。
軍事
スレフィエの軍隊は宙軍、陸軍、特殊作戦軍の三つに分かれている。
ドロストスの軍事技術と戦闘教義の影響を受けているが、火器は主に実体弾兵器を用い、実体弾兵器研究が盛んな国との技術協定も行っている。
ギゼヴトラ・ZHL条約に加盟しており、ZHL兵器はこれまで一度も製造・保有・輸出したことがない。
スレフィエの独自技術は軍事にも活かされており、特に兵器の耐久力と回復能力が高い。
宙軍
星系防衛ドクトリンを採用している。
星系を防御するための要塞や防衛プラットフォームの複数有しており、軍艦は機動力を犠牲にして武装と装甲が発達しているため、星系防御に適している。
全ての軍艦が通常装甲やシールドの他に植物体再生装甲を有している。この再生装甲は暗闇では動物細胞の生体再生装甲よりも回復速度が劣るが、恒星付近では驚異的な回復速度を誇る。また、光合成発電も可能である。
艦載砲は荷電粒子砲などのレールガン系統を用いる。
機動力は低く、通常空間航行では巡洋艦クラスの軍艦ですら全速航行のドロストスやメロアの軍艦に追従できないことがある。
陸軍
遅滞戦闘ドクトリンを採用している。
森林やジャングルでのゲリラ戦に特化した戦い方が得意であり、敵軍を誘い出して全方位からの遊撃を行う。また、負傷しても種族特有の治癒力によってすぐに戦線に復帰することができる。戦闘を長引かせて敵軍の補給が不十分になってからがスレフィエ陸軍の本領であり、いかに敵軍の最初の攻勢を持ちこたえ突破を許さないかということが重要になってくるドクトリンである。
イシュメニを除く多くのスレフィはこのようなゲリラ戦にに適した緑色の肌と小柄な体躯を持ち合わせている。
戦闘車両は全て植物体再生装甲を装備しており、全地形対応の多脚戦車を運用している。また突破戦力として用いられる機甲部隊には武装したイシュメニそのものが従事する場合もある。これを装甲イシュメニといい、彼らの外皮(樹皮)に穴を開けて機関銃や対戦車砲の陣地を構築されたイシュメニを用いるものである。機動力は低いが圧倒的な堅牢さを誇るため、虎の子兵器としてここぞという場面で投入される。
特殊作戦軍
ゲリラ戦に特化した精鋭部隊。情報戦部門も存在している。
エリスニス・スランシアの指導の下発足した軍隊であり、ドロストスの特殊部隊「ウスオル」の影響を強く受けている。
文化
スレフィ種族は長い間ヒューマノイドとの接触がなく、独自に発達した亜人文化を持つ。
生物学的な特性上、ジェンダー、婚姻、農耕などの考え方が根本的に異なる。
ドロストス保護国時代にはいくつかのヒューマノイド文化が持ち込まれた。接触前は衣服を着用していなかったが、被服文化が導入された。
経済
接触前のスレフィ社会では、スレフィたちは元々光合成によって単独でもほぼ生存が可能であったことから、食料のための農耕は存在しなかった。しかし、スレフィが成長の過程を経る上で必要不可欠なもの(スレフィは種子として生まれ、土の中で成長して幼体になる)である土地に関しては重要な財産として見なされていた。土地はかなり早い段階で私有のものと共有のものが分離した。また、水源はヒューマノイドと同様に重要なものであり、土地とは異なり私有されることは少なかった。土地や水源を巡って争いが起こったこともあったが、概ね話し合いで解決されていたようだ。また、無機塩類を固めたグイが通貨として用いられたようである。
グイは長らく通貨としてその地位を占めていたが、大宇宙加盟後からはエルミア共和国から貨幣経済の概念を取り入れ、「ルンス(Lyns)」という名前の通貨を使い始めた。これはエルミアの通貨である「エルン(Ern)」に由来する。
保護国時代にはヒャマ(植物アンプル)やグイ(無機塩類キャンディ)が大量生産されるようになり、養分となる鉱物の生産・精製を中心に工業化による発展を経た。同時に貨幣経済の浸透が進められた。現在でも鉱物生産、鉱物精製産業が盛んな国の一つとして知られている。
技術
スレフィは独自の高度なテクノロジーを発展させてきたわけではないが、「主人」が使用していたとされるいくつかのテクノロジーを継承している。この技術はドロストスやエルミアなどの技術先進国によってある程度の解析が行われた。完全な解明には至っていないものの、再利用できる程度には理解が及んでいる。
原種性カルス
スレフィ種族の原種に近い植物細胞のカルス。ドロストスの生物学者によって再発見され、有用性が報告されている。
いわゆる「主人」が創造した細胞に極めて近いものと考えられており、いくつかの未知の機能が発見されている。
植物体装甲や葉緑素発電などの様々な技術に応用されている。
国内では自種族に近い細胞を研究やテクノロジーに応用することに拒否感を抱くスレフィたちもいる。
葉緑素発電
スレフィエの太陽光発電は葉緑素細胞を活用した高効率・低コストの葉緑素発電方式が主流である。
設置にはそれなりのコストがかかるが、葉緑素細胞に充分な水分と養分が供給されている限りホメオスタシスと自己修復機能によって劣化しないため、メンテナンスにかかるコストを抑えることができる。
また、宇宙空間や放射線量の高い地域への設置も可能であり、恒星の放射を充分に受けることのできる環境であれば汎用性は高い。
植物体装甲
植物体再生装甲とも。
船体装甲として利用される特殊な繊維を含む植物体。真空・放射線環境に耐性があり、ダメージを受けても水と無機養分と太陽光を与え続けることで修復される。
通常の木材よりも密度が高く頑丈であり、難燃性にも優れている。
ハニカム構造をしており、六角形の一つ一つが個体になっている。特殊な薬品処理をしない限り増殖能力を持たず、10年程度の寿命がある。
精製抽出技術
原料から資源を抽出するための技術がスレフィエ国の経済規模に比べて優れている。
資源
リン鉱石を大量に採取できる。リンは化学肥料や農薬として農業に欠かせない他、工業用の触媒、発煙弾の製造等に使われる。
惑星スレミスと惑星ブレゼンセンスには改定にウランやプルトニウムの化合物が堆積しており、放射性物質を比較的容易に採掘することが可能である。
その他の資源は並程度の産出量があるが、スレフィエ社会で需要があるとは限らないので輸出に回されているのもあるだろう。



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