かつてガールンがそうしなかったように、
我ら国民はその中の一人が幸福を得ることで不幸になる誰かを知っている。
――マグラン=ガラン(初代星衛主席、建国演説、第一ユーネン憲法前文)
ダン=ラ=ハンの後継者たる議会制民主主義獣人シャプチ国
Nînen-shapch-efiûlaft gang-dan-la-hanggâsh saisbêgh
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| 国の標語:万物へ寛容たれ Hashîchna shchaîche | |
| 国歌:愛国シャプチ行進曲 -いざ大いなるスワーシャカーチェよ- (試聴) | |
| 公用語 | ダン=ラ=ハン語 |
| 首 都 | ファウ |
| 最大の都市 | サグナシャーグ |
| 政 府 | 星衛参事会 |
| 国家元首の称号 | 星衛主席 |
| 政治体制 | エフューラフト議会制 国家的サクトマンク 国家スガイユン制 |
| 人 口 | 約299億2130万人 |
| 主な宗教 | スワーシャカーチェ集約神教 |
| 通 貨 | ニッカ、サウ |
| 建国年 | 1342年 |
| 加盟年 | 1625年 |
| 領 有 | |
| チャグンセーグ星系 | チャグマ=ダプラ ヴェシパ プダージ |
| フシェーディセーグ星系 | ジャフーグ |
| ギーランセーグ星系 | シ=ギーラム |
| ラゴンセーグ星系 | シャグマ=ラゴン |
| ハシェーグ星系 | タシュトヘム(共同統治) |
| セローダ星系 | ラーニ マウニ |
| サナイセーグ星系 | サナシュ |
| 領有星系数 | 16 |
ニーネン=シャプチ(ダン=ラ=ハン語:Nînen-shapch)はタシュトヘム宙域に位置する議会民主制国家。
遺伝子改造によってケモ耳(ニーネンラフェウ)をつけることが推奨されているなど一風変わった宗教的価値観を持つ国家であり、宗教と科学、思想と信仰が複雑に混じり合って一体化している。保守的・伝統的な一面があるが権威主義国家ほどではなく、未来志向と両立・共存している。
大規模な製造が得意な国であり、研究はやや弱い。経済規模は大きいが金融市場は活発ではない。企業の代わりにスガイユン(Sghaiun)という政府によって主導される大小さまざまな職業組合が組織され、あらゆる業種をカバーしている。
国名
国名の正式名称はダン=ラ=ハンの後継者たる議会制民主主義獣人シャプチ国(ダン=ラ=ハン語:Nînen-shapch-efiûlaft gang-dan-la-hanggâsh saisbêgh)。
「ダン=ラ=ハンの後継者」とはニーネン=シャプチの前身国家がダン=ラ=ハン帝国であることに由来しており、ニーネン=シャプチがニーネン人類(イェシュート)の全体を統治するダン=ラ=ハン帝国からその性質を継承したという意味である。「議会制民主主義」は一般的な議会制民主主義とは異なり、ニーネン=シャプチで独自に発達した(厳密には建国直後のドロストスから迷い込んできた伝道者からもたらされた)民主主義のことである。専制国家であったダン=ラ=ハン帝国との対比として示しており、ドロストス共和国やエルミア共和国のようなより民主主義的な国家と比べると若干国家主義的名残があるのは否めない。「獣人シャプチ国」というのはニーネン=シャプチ思想の根幹である「ケモ耳をつけた人間(≒獣人)」と、その価値観や規範を体系化された宗教「シャプチ教」に基づく国家であることを示している。
諸外国からの呼称であるエクソニムは最初の2語をとってニーネン=シャプチ(Nînen-shapch)、また省略してニーシャ(Nîsha)や最初の1語をとってニーネン(Nînen)と呼ぶこともある。国内では専らエンドニムとして「議会国」を意味するエフューラフト(Efiûlaft)と呼ばれる。
ニーネン=シャプチのニーネン(Nînen)とは「獣人」のことであり、厳密には「ケモ耳をつけた人間」という意味である。動物のような口吻や体毛を持つ知的種族はプタイエシ(ptaiesh)と言われ、ニーネンとは明確に区別している。チャグマ=ダプラの古い暦である開闢暦600年代の「スモラヌンプラエ世界人帳」には最も古い語形としてNinnaeshという語が確認でき、原カーリチ人のことを意味していた。シャプチ(Shapch)はシャプチ教ないしシャプチ正教を表す宗教の名前を示している。
政治
ニーネン=シャプチの政治体制はエフューラフト議会民主制を基本にしている。
一般的な民主主義国家に比べ元首の任期が長く、政教分離が不完全である。
チャグン文明(ニーネン=シャプチの文明)ではダン=ラ=ハン帝国がチャグマ=ダプラ全土を統一し長い期間統治が続いていたために古代・中世に存在していた民主主義政治そのものが完全に廃れ、過去の未発達な制度に位置づけられていたが、ダン=ラ=ハン帝国時代に漂流してきたドロストス人サグペストゥーナレン=ルースによって民主主義の原型がもたらされ、シャプチ革命まで水面下での社会実験による改良を経て温存されていた。ニーネン=シャプチ建国初期にはこの独自の民主主義は新たな概念として喧伝される一方で、様々な試行錯誤が行われ一定していなかった。
星衛主席
国家元首は星衛主席(ダン=ラ=ハン語:Chagun-sapskong efiûtie)である。星衛主席は行政府である星衛参事会の代表者であり、議長としての性格が強い。そのため他国の首相と比べて権限が弱く、星衛主席は星衛参事会の会合の総括役として振る舞い、それ以外は星衛参事会の一員としてその職務を行うのみである。国内において星衛主席が国家元首のように振舞うのは、式典や国家元首出席の行事などにおける演説と、外交の場における政府首脳の立場としての外遊である。また、大宇宙連合総会などの他国の国家元首や政府の長が一堂に会する際にも星衛主席が出席する。
任期はニーネン=シャプチ成立から第15代星衛主席アンナンニェーグ政権(第一次)の1461年までが20ガールン年(約9シンテーア年)の再選あり、1461年から第23代星衛主席スナウーダ政権の1544年までが任期30ガールン年(約13シンテーア年)の再選なし、1544年から現在に至るまでは任期16ガールン年(約7シンテーア年)の再選ありとなっている。
途中、第28代エンヴァウスティエーチ政権では換任制度が導入され、次の第29代ヤシュミュー政権で実際に行われた。
換任とは、政権支持率が50%以上で星衛主席が中途辞任する場合、換任決定投票と呼ばれる国民投票で過半数が賛成し、惑星議会で無作為に選出した有権者と惑星議会との投票で過半数以上の賛成票が得られると換任が認められる。
この場合、後任の星衛主席は辞任する星衛主席が指名することができ、星衛参事会のメンバーを一部変更して組閣することができる。
また、改正臨時星衛宰相法に基づき、何らかの理由または国家の緊急事態の場合、政務院最高議長などの政府の有力者を国家元首として置く場合がある。現在までには2例ほど知られており、第4代臨時星衛宰相スナートプナウト政権と第13代臨時星衛宰相チェディシ政権が知られている。
1633年からはジエール帝国連邦の政治システムに着想を得て、思想権立候補制度を導入した。これは、独自の思想を思想書などの自著を著した政治家でなければ意思決定投票の候補者として立候補することができない。
星衛評議会
星衛評議会はニーネン=シャプチの国会であり、立法府を司る。首都星ジャフーグに置かれている一院制の議会であり、執政院、枢密院、国教院、招民院からは少数の参考人議員として、各星議会から多数の議論人議員として星衛評議会選挙で選出される。評議会議長は通常、枢密院議長でない者が立候補または評議会運営局の推薦で選ばれる。
星衛評議会での不祥事や不法行為、越権行為を監視または裁判するのは独立裁判所である。独立裁判所はとりわけ星衛評議会議員に厳しいことで有名で、居眠りの目立つ議員をこれまで過去9回法廷で捌いている。
行政各院
ニーネン=シャプチは省の代わりに院(ghaiu)が行政機関として存在しており、ニーネン=シャプチには執政院、枢密院、国教院、招民院の四つの院が設置されている。
執政院
- 国民識別番号制度の管理
- 人口統計
- 交通・運輸・通信インフラ
- 警察組織と治安維持
- 民生組織(スガイユン)・産業・経済・金融
- 環境・防災・気象
- 総合的医療
枢密院
- シャプチ正教の権威拡大
- 高等教育、獣人関連の医療と福祉
- 国内防諜、情報収集活動
- タイユ=ウェグナと第二ガイユ
招民院
- 外交
- 外国人移民受け入れ
- 国外への工作活動
- 開拓地の管理(一部)
- 外国人向け獣人医療・福祉
- ミュンシャの製造・教育・福祉
- 軍隊
国教院
- 集約神教、宗教統一の調整
- 初等教育、神学教育
- 行政機関の調整
- 福祉、小児・終身医療、養護施設
院長官と担当長官
ニーネン=シャプチでは各院の長と星衛参事会における各院の担当官が異なる。例えば、招民院は招民担当長官が院の長、招民担当長官(または招民担当官)が星衛参事会の招民院担当閣僚であり、招民院に関する決定は両者の協議によって行われる。各院長官はそれぞれの院ごとに任期(再選なし)があり、民間、野党から選挙によって選出される。
独立裁判所
独立裁判所はニーネン=シャプチの司法府である。裁判所の運営を行う運営局や立法府や行政府の監視を行う護憲局、立法府や行政府の不祥事や不法行為、越権行為を裁判する星衛裁判所などは首都星ジャフーグに集約されている。
ガールン暦5305年のセティスカトールプ講和条約以前は司法機関は各院に設置されていたが、ヴァルエルク共和国の政治介入で機関として独立させられている。
運営局
首都星ジャフーグに設置されている。裁判所の運営を行う機関。
護憲局
首都星ジャフーグに設置されている。立法府や行政府の監視を行う機関。
ユーネン憲法改正の際に監査及び承認を行う。
過去9回に渡って居眠り議員を裁判にかけたのも彼らである。
人事局
首都星ジャフーグに設置されている。元々は運営局の分局だったが分離された。裁判官の登用を主に行っている。
執行局
母星チャグマ=ダプラに設置されている。執行所という処刑を行う施設の管理を行っている。
星衛裁判所
首都星ジャフーグに設置されている。政治犯や不祥事などを起こした政治家の裁判を行う。
この他にも、国家を揺るがす事故や事件の裁判も担当しており、ニーネン=シャプチ全土における重大事故については管轄下にあるニーネン=シャプチ星衛裁判所国家安全調査委員会が調査・勧告等を行う。
司法府で発生した不祥事や不法行為に関する弾劾裁判もここで行われる。
外交裁判所
母星チャグマ=ダプラに設置されている。外交問題に関する裁判を行う。
宗教裁判所
惑星シ=ギーラムに設置されている。宗教及び民族問題に関する裁判を行う。
通常裁判所
本部は母星チャグマ=ダプラに設置されている。支部は各惑星に一ヶ所ずつ設置されている。通常の事件や事故では通常裁判所本部が最高裁判所となる。
政党
詳細はニーネン=シャプチの政党一覧を参照
ニーネン=シャプチの政党政治は執政院の選挙管理委員会により「信頼度指数」という指標で各政党の評価をしつつ、有権者のアンケートを頻繁に行う。政党ごとの役割が明確かつ詳細化される傾向がある。有権者のほぼ全員が何らかのスガイユンに属するため、国民と官僚の境界は曖昧である。
軍事
詳細については「ニーネン=シャプチ軍」を参照
ニーネン=シャプチの国防政策はガールン暦4751年にヤイユワン=スナートプナウト臨時星衛宰相が制定した「星衛軍事法」を元に運営されている。
星衛主席を最高司令官とし、その指導を元に星衛評議会が国防政策、将官の任免などの意思決定機関として機能する。シャグマ=ラゴン戦争におけるセティスカトールプ講和条約以前は招民院、枢密院、国教院の三機関がそれぞれの軍隊を所有していたが、以降はヴァルエルク共和国の政治介入により軍事機構を招民院の一院に統合した。
ニーネン=シャプチ軍は陸戦軍、星系軍に分かれており、シンテーア暦2000年の総兵力は約109万人。軍隊は志願制である。
陸戦軍
現在では一部の将校を除いた七割近くが遺伝子強化手術を受けた獣人(ナグシャ)または人工獣人(スンシャ)である。
残りの二割が外国人部隊や外国人将校である。
強化スーツと強化された肉体の併用により、助走なしでの3m以上の跳躍力や、60kg以上の荷物を背負った状態で片手懸垂ができる腕力を持つなど運動性の改良が著しい。
陸上戦力の主力は多脚戦車「クナクヌイ」である。その他機甲兵器も多脚のものを運用している。クナクヌイのエースパイロットは「クナクヌイ=ウィジュト」と呼ばれ、憧れの職業と見なされている。
空軍戦力は航空戦機(モーネクロークチ)と呼ばれる反重力ドローンを運用する。戦闘機等に比べて機動性が劣るが、防御力に優れ、火力や輸送力も高い。
星系軍
星系軍は伝統的に大型艦同士による艦隊決戦を重視している。航宙機動戦術はあまり重視されていないため、宇宙戦闘機の保有数と制宙能力が低い。マーカス内戦期には例外的に一定数の宇宙戦闘機が配備されていた。
ニーネン=シャプチの艦艇の主砲は装填速度で他国より劣るため、船体が角錐状になっており、戦闘時に軸方向に回転することで持続的に攻撃する。大宇宙屈指の戦闘継続能力があるが、その反面、機動戦が苦手であり、主砲性能の低さが瞬間火力の低さの原因になっている。
1780年代半ばを境に攻撃力よりも耐久力を重視した伝統的に消耗抑制ドクトリンから火力優勢ドクトリンへの転換を図った。
前述の通り、主砲の装填速度に難を抱えているため、艦艇の外見が特徴的。以下がその一例。
特殊強襲艦:菱形錐
惑星強襲艦:八角錐
主力戦艦:六角錐
護衛戦艦:四角錐
戦闘巡洋艦:三角錐
高速巡洋艦と狙撃砲艦の形状は錐ではない。
宇宙軍(宙軍)担当の星系軍は大きく「本星系軍」と「遠星系軍」に分けられる。本星系軍はチャグマ=ダプラ星系を本拠地とした本国星系艦隊を発祥とする艦隊、遠星系軍はシャグマ=ラゴン星系を本拠地とした遠征艦隊を発祥とする艦隊である。
消耗抑制ドクトリン
以前は主力戦艦と護衛戦艦を主軸とした持久戦に特化した戦闘を得意とした。
火力優勢ドクトリン
火力優勢ドクトリン転換後は、従来の持久力に加えて投射能力の維持性能を高めている。
国際関係
領域
詳細については「ニーネン=シャプチ/領土」を参照
| 星系名 | 惑星名 | 入植年 | 直 径 | 人 口 | 人口密度(人/km2) |
| チャグンセーグ | チャグマ=ダプラ | – | 6200 | 58.9億 | 34.85 |
| プダージ | 1258年 | 3500 | 0.16億 | 0.11 | |
| ヴェシパ | 1266年 | 5400 | 35.4億 | 40.21 | |
| フシェーディセーグ | ジャフーグ | 1269年 | 6600 | 57.7億 | 47.9 |
| ギーランセーグ | シ=ギーラム | 1395年 | 7200 | 4.2億 | 0.75 |
| ハシェーグ | タシュトヘム | 1620年 | 6400 | 31.7億 | 48.9 |
| サナイセーグ | サナシュ | 1672年? | 5300 | 27.2億 | 24.9 |
| セローダ | ラーニ | 1761年? | 5000 | 14.7億 | 14.6 |
| マウニ | 1773年? | 5100 | 15.2億 | 15.0 |
ハシェーグ星系
ハシェーグ星系は恒星ハシェーグを中心として構成されており、アクース連合との共同統治星系に指定されている。惑星タシュトヘムはアクースとの共同統治であり、ニーネンは南部の大陸を領有している。ニーネンはハシェーグ星系の惑星タシュトヘムから内側の2つの惑星と恒星を領有しており、資源採掘の大規模なプラットフォームがあり、国内の2星系に供給している。
主要都市
ファウ
ニーネン=シャプチの首都。ジャフーグ中央部のメトロポリスとして、綿密な都市計画の下で誕生した。植樹や伝統園の設置など居住性、観光力にも重点が置かれており、特に各国大使館の集まる中核部の行政セクターは人工と自然が見事に織り交ぜられた景観を誇る。上空1000m、地下500mにまで広がる三次元的な都市構造をしており、郊外になるほど地表に収束する。
行政セクターにはニーネン=シャプチで最も有名な公園「チェディシ記念公園」がある。ここにある黄金のチェディシ像はかつては青銅色だったが、すらんちくん浴槽死亡事件をきっかけに金色のメッキで塗られるようになった。
ファウ出身者は多くが「自分は都会暮らしなので寛大さがある」と思っているが、田舎出身者がファウ出身者を見ると軟弱者に見えるという。ニーネン=シャプチではあまり好かれないコーヒーだが、ファウの人々は比較的これを良く受け入れている。
サグナシャーグ
チャグマ=ダプラ最大の都市。スューグ地方にある上空200m、地下200mほどのメトロポリス。様々な形状のビルが規則的にそびえ立っており、絶え間なく空中を反重力車両が行き交う。
ダウンタウンでは九龍城砦並みに乱雑に建てられた大小様々な建造物がひしめき合っており、たまに区画ごと陥没したり崩壊したりするニュースがチャグマ=ダプラの人々のお茶の間を賑わせることがある。
アーフェン
チャグマ=ダプラにある、ダン=ラ=ハン帝国の旧帝都。かつては5000万人都市として隆盛を誇ったが、現在では旧帝国の情緒豊かな観光都市となっている。再開発で伝統的な建造物に置き換えられたが、未だにニーネン=シャプチ第三位の大都市であり、人口は多い。
アプラニ
チャグマ=ダプラの有名な古戦場がある街。中世ニーネン=シャプチの著名な武将として知られるヤプメスウィジャイのアプラニの戦いが起こった場所で知られている。マルチデバイスを使ったVRサバゲーをやる国内最大のサバゲー団体「アプラニ民兵隊」が主催するアプラニの戦いを再現したサバゲーイベントは国内外を問わず人気である。なお、このイベントには中央政府も一部支援しており、マルチデバイスアプリを起動するとごくまれにすらんちくんが出現し、射殺すると特殊なアイテムと「aloesh iyambem(黄色くなって死ぬ)」という実績を解除できる。
ラグマウ
シャグマ=ラゴン星系で最大の都市。シチャインピルチが住んでいた街であり、サクトマンク主義思想が盛ん。サクトマンクに関連する歴史的建造物も多くあり、またシャグマ=ラゴン飢饉の惨状を伝える「ラゴンの塔」という記念館もある。全体的な景観はサグナシャーグにやや似ているが、開拓文化風の建造物が目を引く。
タルニ
チャグマ=ダプラにある、ダン=ラ=ハン帝国以前に栄えたタルニ帝国の帝都。現在では旧市街と新市街に分かれており、旧市街地は歴史的建造物が残る歴史都市だが、新市街地はファウのような緑のある近未来型都市となっている。
セティスカトールプ
ジャフーグ第二の都市。郊外は古風な開拓文化を残したダウンタウンが広がっており、更に外縁のセティスカ湖の湖畔はジャフーグの保養地として有名。シャグマ=ラゴン戦争終結のセティスカトールプ講和条約を締結した場所として国際的に知られている。
ニクティム
シ=ギーラム最大の都市。地中に広がったシェルター都市であり、ネオンサイン輝くサイバーパンクでチョイワルな街として知られる。ここでは、シ=ギーラムのマフィアが暗躍していることもあり、ニーネン=シャプチで禁止されている麻薬やクローン獣人奴隷などを購入することができる。頻繁にマフィア同士の抗争があり、大規模なものになるとニーネン=シャプチ招民院軍部が主力戦艦を派遣するなどして、数年に一度マフィアを一斉検挙する。ニクティムの住人はこの時期になるとお祭り騒ぎを起こし、街中で花火を打ち上げたり、違法培養されたすらんちくんを販売したりして遊ぶ。
宗教
詳細についてはニーネン=シャプチ/宗教を参照
ニーネン=シャプチの国教は建国当初はシャプチ教とされていたが、相次ぐ宗教対立や紛争によってシャプチ教を国教から取り下げる動きがあった。そのため、1431年に就任した第13代星衛主席チェディシはニーネン=シャプチに存在する非カルト的な全ての宗教を公的な監査の下で承認し、それら宗教を民俗学や遺伝的系統関係を参考にしつつ分類した。 また、チェディシは「神の共有」を標榜に掲げて各地宗教の伝統的交流を深めさせる事業や宗教問題を解決させるために和解委員会を発足させ、10年単位での問題解消に取り組んだ。そして、それらの成果の上で誕生したのが、それぞれの四つの大きな宗教の名前を取ってスワーシャカーチェ集約神教と名付けた。
スワーシャカーチェ集約神教には分類学のような分類階級が存在し、教類-教派-宗派-分派-教の五つがある。
経済
ニーネン=シャプチ文明には元々資本主義という思想がなかったため、為替や株式といった高度な金融システムが発達しなかった。そのため、現在においても国内は計画経済システムのままである。
大宇宙連合会議と接触した当時は、ヴァルエルクやサーヴァリアから金融市場制度を導入しようと何度か試みたことがあったが、いずれも失敗に終わった。1679年のダーケフオス危機などの一連のレーウス宙圏における経済危機を間近で見てきたこともあり、それ以降は不況の影響を受けにくい計画経済のままで留まる方針を固めた。現在でも一部の政党が高度金融システムの導入を主張に掲げているが、あまり民衆の支持を得ているとはいえない状況である。
言語
ニーネン=シャプチの公用語はダン=ラ=ハン語であるが、一方で会話語と呼ばれる共通語としてはニーネン=シャプチ国内発祥の言語ではスンダクラ語、シャチル語、多くのダン=ラ=ハン語方言などが用いられている。
ダン=ラ=ハン語
ダン=ラ=ハン語はニーネン=シャプチの前身のダン=ラ=ハン帝国が使用していた言語である。ダン=ラ=ハン帝国は言語に関する憲法や法律を持たず、一方で他言語の母語話者に対してガールン人(またはギール人)への言語同化政策のためにダン=ラ=ハン語使用を強要していたため、母星チャグマ=ダプラの民族の言語多様性は大きく失われてしまった。そのため、ニーネン人のほとんどが(スーグ人かどうかに関わらず)ダン=ラ=ハン語話者が大半を占めている。
スンダクラ語
パハニヴィエ系の言語。シャチル語と同じようにダン=ラ=ハン帝国による同化で話者が激減した。パハニヴィエ=ネグエ世界では最も広汎に用いられていたスンダクラ語であったが、ダン=ラ=ハン帝国時代から続く深刻なパハニヴィエ=ネグエ人差別の歴史の影響を受け、シャチル語よりも深刻な状況に置かれていた。シャチル語の保護は宗教統一後に比較的すぐ行われたが、スンダクラ語の保護はパハニヴィエ=ネグエ人の復権まで行われなかった。
しかしながら、パハニヴィエ=ネグエ人の人口の多さとスンダクラ語文学の流行によって、現在ではシャチル語母語話者よりもスンダクラ語母語話者の方が多い。
シャチル語
スムラント系の言語。スーグ王国やタルニ帝国の時代ではスーグ世界の母語話者の大多数を占めていた言語だったが、ダン=ラ=ハン帝国による同化でシャチル語話者が激減した。
ニーネン=シャプチが建国されて以降も政治の混乱などでシャチル語の保護が行われなかったが、チェディシによる宗教統一後には国教院によって制度の整備が行われた。
文化
伝統園制度
ニーネン=シャプチにはかつての伝統的な暮らしを保存する伝統園(檀語:makong-trem)が各居住星にそれぞれおおよそ10ヶ所ほど存在する。伝統園は一般的に国内外問わず観光客が訪れる観光名所として知られている。
プダージ、ヴェシパなどといった自然が乏しい居住星に関してはその土地の出身者によるその居住星風の伝統園が作られることがある。
食文化
チャグマ=ダプラは冷涼な草原が大半を占める惑星であるため、それに応じて遊牧民族の食文化を発達させてきた。イネ科に似たニェッツァイとシャギュと呼ばれる穀物を加工し主食とする場所が多い。それらは大抵ユグム(檀語:iugum)と呼ばれる蒸しパン風のもちもちしたお焼きとして供される。発酵乳製品の種類が豊富であり、チーズやヨーグルトに似たオラチー、オラクィなどが有名。
食品
国民食のユグムが代表的。ユグムは中に具が入っており、地域や時期、風習などによって中身が異なる。その多くは動物の肉と数種類の野菜を混ぜて炒めたものであり、とろみがついている。
野菜類と肉は別々の料理・皿として出す場合が多いが、中には一緒に炒めたものやスープもある。
また、獣肉の生食文化があり、安全な生肉を容易に入手することができる。衛生基準が非常に厳しい。
野菜は生野菜のサラダにオラクィのソースをかけたものか、肉と一緒に炒めたものが好まれる。
飲料
ヴァフリやマグリの乳が良く愛飲される。この他には、メンソール成分を含有したカハイという植物の細長い葉を煎じたカハイ茶、オラクィに水を加えて更に発酵したニョーラ、フルーツジュース、野菜ジュースなども入手できる。炭酸飲料は1680年代に登場し親しまれている。
嗜好品
酒類は太古から飲まれ続けている。ダン=ラ=ハン帝国以前の時代には「スモラヌンプラエ朝が麻薬に冒された支配者たちの集団自殺で滅亡した」という逸話から長い間にわたって禁酒、麻薬の取締が徹底されていた。またスモラヌンプラエ教などの拝男教群では「シチャヌ神の子ヴンドゥイが甘すぎる果実酒を飲んだために悪心を抱いた」という逸話から現在でも果実酒禁止法が存在し、ある一定糖度以上の果実酒の飲酒、所持(輸出入含む)、製造、販売が禁止されている。
チャグマ=ダプラでは酒を飲む人が多いが、ジャフーグでの消費量は少ない。1700年代頃からサッコリャルが、1750年代頃からタバコが解禁された。


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