僕たちの世界は、僕たちのものさ。ほら、だんだんと夜が明けていく
――グネミエル・プリエメレア(エルミア革命指導者)
リーエス評議会領
Lēis —
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| 国の標語:星々は落ちない | |
| 国歌:グニテオン革命軍行進曲 | |
| 公用語 | 共通リーエス語 |
| 首 都 | エメル・スラメオン |
| 最大の都市 | エメル・スラメオン |
| 政 府 | 上級政治顧問団 |
| 国家元首の称号 | 最高参与 |
| 政治体制 | 寡頭共和制 守護主義 |
| 人 口 | 約298億0000万人 |
| 主な宗教 | スロマト教 アルラン教 |
| 通 貨 | エルン(Ern) |
| 建国年 | 1614年 |
| 加盟年 | 1623年(原加盟国) |
| 領 有 | |
| ラヴェルト星系 | ラヴェルト(一部領有) |
| ランテ星系 | ランテ |
| スヴァーレ星系 | スヴァロアン |
| ダルエン星系 | マルヴェル ヌーヘル |
| セダラト星系 | キルーカ ゴルノク |
リーエス評議会領はラヴェルト宙域に位置する寡頭共和制主権実体。
惑星ラヴェルトの有翼人種が国民の大多数で構成される国として知られ、ベリオン・リーエス戦争以降鎖国体制を敷いていたが以降は開国し、守護主義を掲げる国家として国際社会に参画している。
概要
独自のイデオロギーとして守護主義を標榜に掲げる主権実体であるリーエス評議会領は、エルミア帝国の技術遺産オプロテリス(空白知識)を保有することで知られる。
このオプロテリスはエルミア帝国が秘密裏に開発していた危険なテクノロジー群であり、ひとたび漏洩すると惑星ラヴェルトに壊滅的な損害をもたらすだけではなく大宇宙全体の存亡をも揺るがしかねないほど危険なものである。リーエス評議会はこれらの技術を「抹消」することではなく、彼らが重大な責任を負うことで「封印」することを選んだ。守護主義とはこのオプロテリスを接収し保護するためにあらゆる努力と犠牲を払うことであり、そのために体制・思想・経済、あるいは関連するあらゆる分野を構築するイデオロギーである。
オプロテリスの一部を改良して無害化した廉価版テクノロジーが国内限定で活用されており、リーエスはエルミアに並ぶ技術先進国となっている。
歴史
リーエス人は中世後期には既に共和政を敷いていた。この頃にリーエス共和国が成立した。リーエス共和国はエルミア帝国の一部になるまで、多少の政治体制の変化こそ経験したものの数百年に及んで存続していた。
ラヴェルト時代にはエルミア共和国(第一共和政エルミア)、スベール国に次ぐラヴェルトの世界第三位の国力を誇る有力国に君臨した。1401年にはラヴェルト連合が結成され、リーエス共和国は連合加盟国の一員になった。1413~1424年にはエルミアらと共にボルガード・ラヴェルト諸国戦争を戦った。
1425年にはエルミア帝国が成立しリーエス共和国を併合したため消滅。
1555年にはエルミア革命が起こり、リーエス人革命指導者グネミエル・プリエメレアがセンペル・スラメオン(現在のエメル・スラメオン)及びスプノルスロームを解放し、リーエス評議会領が成立した。評議会領は以前のリーエス共和国と比べて大きな領域を獲得し、さらにスベール人の大半がエルミア共和国ではなくこちらに加わった。また、センペル・スラメオンを領有したことによってエルミア帝国の技術遺産(オプロテリス)の多くを継承することとなった。
1556年、ゾラック会談でエルミアにスプノルスロームを含むスモラク平原南部(スプノル半島南部)を”自主的返還”の名目で事実上割譲させられた。また、旧ボルガード宙域の分割に関して、リーエスはほとんど分前を得ることができなかったため、国内では不満が噴出した。唯一得られたブラーメル星系(惑星ゼドーレン、惑星ダルベートを含む)は不毛の開拓地であり、元々はボルガード連合の軍事拠点としてパラテラフォーミングしただけでエルミア帝国もほとんど放置していた星系であった。
1606年にはベリオン・リーエス戦争が勃発。ベリオン宙軍戦闘機隊にボコボコにやられて敗戦。リーエス政府はエルミア、マーカス、グロストラフカなどの周辺有力国に参戦を要請していたが、結局どの国も介入を見送った。自力で奪還したものの首都エメル・スラメオンをベリオン軍が占領したためオプロテリス漏洩危機が発生。1613年にはクラエルファルラー講和条約が締結され、ブラーメル星系を割譲された。1614年から1712年までの98年間、リーエス評議会領はエルミアを除いた全ての主権に対して鎖国状態とした。
1712年、開国する。
1753年、エメル・スラメオン最終協定が締結される。リーエス評議会領が1556年のゾラック会談において領有を主張していたスモラク平野南部(スプノル半島北部)がエルミア共和国により返還される。エルミア共和国では当時コールドスリープから目覚めた22代目首相デヴァストル・フェトスロームが政界に復帰し、フェトフィリム危機を解決した。その後、歴史的軋轢を解決すべく行った施策「新エルミア的東西」の最終段階としてエメル・スラメオン最終協定が実現した。
この関係改善による影響は大きく、惑星ラヴェルト内での非戦協定とエルミア共和国との永久同盟を締結した。
政治
エルミア共和国ほどの徹底した政教分離は行われていない。
スロマト教上層部が評議会の政治に口出しすることができるが、逆に言えば口出しすることしかできない。
評議会上級政治顧問団
行政府。
通称は評議会顧問団。
構成員は上級政治顧問、または単に上級顧問と呼ばれる。また、顧問団の代表は最高参与と呼ばれ、外交面の代表者である。
守護委員会
輔弼機関。
守護委員会のメンバーはリーエスの重要区画の守護を監督する責任者であり、守護者の肩書を持つ。また、政治家であると同時に守備隊の指揮官でもある。守護者になるには厳しい条件が求められており、空中白兵戦武芸の熟達や聖職・将校・政治家のいずれか重要なポストに就任などが必要となる。
守護者には守護委員会ごとに一つずつ、計6つのポストがあり、それぞれが色に対応した名前がつけられている。権威が高い順に、ゼルディントル(紫)、ヴェグニントル(黒)、グネリントル(赤)、クレアミントル)(青)、プリミニントル(黄)、フェリントル(白)がある。
技術遺産
技術遺産オプロテリスはエルミア革命でセンペル・スラメオン(現在のエメル・スラメオン)を解放したグニテオン革命軍やスプルレア革命軍によって接収され、ただちに悪用されないようアーカイブ化された。
リリーカ・サルト・ファルラー率いるニウト革命軍やペルメ・デウ・ストロークタ率いる盟約革命軍、ヌポラ率いるスモラク革命軍らはこれらの危険なテクノロジーを完全に抹消すべきと主張したが、リーエス人革命指導者グネミエル・プリエメレアは将来的に到来するであろうエルミア帝国を超える外宇宙からの脅威に備えるため、極めて厳重に保管し保護する必要があると主張した。彼らはそれでも納得しなかったため、グネミエルは守護主義というイデオロギーを提唱し、オプロテリスを保護する高度な政治機関としてリーエス評議会を樹立した。オプロテリスの保護に求められるあらゆることを満たすことのできる基盤を作り上げることでようやく彼らを説得させることに成功した。エルミア共和国を建国した彼らは代わりに技術倫理を遵守することでオプロテリスとは決別しつつも、国際社会に技術倫理を呼びかけることで間接的にオプロテリスの保護を支援することとした。
オプロテリスの具体的な数は非公開ではあるが、少なく見積もっても30以上はあるとされている。その一部は廉価版テクノロジーとして利用されており、また名称や概要が既に知られているものもある。
- 電蝕アメーバ
- 電子を大量に捕食することで際限なく増殖する人工生命体とそれを製造するテクノロジー。
- エルミア帝国の悪名高き発明の一つと言われており、容易に星間文明を崩壊させる力があると言われている。
- あまりに危険すぎたため1720年に技術抹消宣言がリーエス政府から公表された。
- 空間系推進
- 宇宙空間を不可逆的に消費するFTL航法。
- 転移速度やチャージ時間等のスペックが非常に優れていると推定される。
- 濫用すると宇宙の膨張速度を超えて空間が消費され、宇宙空間全体が縮小する恐れがある。
- 廉価版テクノロジーとして空間消費がごく微量でほぼ影響がないまでに性能を低下させた「アクシオン・フィールドワープ航法」が1588年に発明され、ジャンプドライブが開発されるまでは最速のFTL航法として知られていた。
- 遺伝追跡ナノキラー
- 特定民族の遺伝マーカーを指定すると、それを全滅させるまで稼働し続ける死のナノマシン。
- ウィルスとは異なり、宿主死亡後は環境DNAや細胞片から同様の遺伝的特徴を持つ生命体を追跡し、再度感染する。
- エルミア帝国が開発していた技術と言われ、未完成のまま接収されたようだ。
- 研究を引き継いで完成させたか、あるいはどのくらい完成しているか等の情報は不明のままである。
- 飢餓伝播ウィルス
- 有用穀物に感染し、見た目と味をそのままに栄養が栄養として利用されなくなるウィルス。
- 証拠隠滅能力の高さを評価されたが、制御不能となり自国でパンデミックを起こす懸念から実際には使用されなかった。
- イベントインバータ(事象反転器)
- 有を無に、無を有にする装置と推定されている。
- 軍事転用すると惑星消滅兵器を作れることからオプロテリス指定を受けた。
- 濫用すると星間文明経済を変質させる可能性がある。
- 因果律発電
- 世界の因果を消費して莫大な電力を生み出す
- 既知の発電技術を大幅に超える発電効率を生み出すと推定されるが、具体的な数値は不明。
- 因果(確率論)を消費するため、リーエス国内換算で███年間使用すると因果律の収束を招く。
- 因果律が消費され尽くされるとサイコロで1しか出なくなるなど、世界全体の社会構造に不可逆かつ深刻な影響を与える。
- 利用難易度は高いが、利用されるとかなり危険なオプロテリスであるため、無力化保管措置に指定された。
- エントロピー・ブレイカー(熱力学零号機関)
- 閉じた系におけるエントロピーを任意に減少させるエンジン。
- 文明は老いず、機械は摩耗せず、死は単なる設計ミスに成り下がるとされる。
- 時間が意味をなさなくなり、人類の生死だけでなく生物の進化でさえ無意味にする可能性がある。
- 確率抽出機
- 無数の平行世界線から「その事象が発生した世界線」だけを抽出し、それ以外の分岐を統合消去。
- 自分自身に使用することで確率論的不死を実現できるものの、周囲の確率が歪む体質になる。
- 一人の生存が社会全体を破壊しうる。
- 宇宙定数兵器
- 光速cを局所的に低下または上昇させる兵器。
- 超光速にすることで時間逆行と情報崩壊を誘発することができ、因果破綻をもたらす。
- 意識・ボース粒子共鳴器
- 意識をボース粒子的な集団状態として共鳴させ、思考が物理場として振る舞うようになる。
- 文明全体が”集合知の物理現象”となる。
- 個人の自我を溶解させ、強制的に集合意識文明にすることができる。
- 存在論的質量鋳造炉
- 「存在している」という情報に質量を与え、概念や仮説を物質化。
- 恐怖や狂気が実体を持つようになる。
- 虚構と現実の区別が消え、社会全体を崩壊させる。
- エスカトン・コア(宇宙圧縮核)
- オプロテリス・テクノロジー群の中で最終兵器と目されているテクノロジー。
- 熱的死やビッグリップ等の宇宙が迎える終焉を回避するため、宇宙全体を一点に圧縮し再展開する核。
- 文明は生き残るが、前宇宙の倫理・記憶・法則は失われてしまう。


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